常願寺川石工牧喜右衛門の石仏
石工牧喜右衛門は、石仏を得意としました。仏様の像容は、甚右衛門が「柔和」とすれば、喜右衛門は「ふくよか」と表現できそうです(個人的な感想ですが)。
代表する石仏の一つに、富山市福居の公民館内にお祀りされている「聖徳太子孝養像」をあげたいと思います。明治14年(1881)の作です。
石仏の多くは、口や装飾の一部に彩色する程度ですが、全体を彩色したものはそれほど多くはないようで、その多くが安置以後に行われたものです。
この石仏は全体に彩色されているものの、喜右衛門の特徴をよく表現しており、とてもマッチしていると感じます。彩色することで完成するということを前提に作られたのではないかと思います。みなさんはどう感じますか?
住民以外はめったに見られないものですので、写真で堪能してください。
0コメント