呉羽山七面堂前の題目塔
富山市街地の西に連なる里山、呉羽丘陵。その中ほどの尾根にある峠茶屋集落では、今県道をまたぐ歩道橋を作るという話があるそうです。
峠茶屋には、七面堂という小さなお堂があります。江戸時代には明神山七面堂とよばれ、日蓮宗総本山身延山から勧請した七面大明神を祀った立派なお堂がありました。参詣者でにぎわったといいます。
写真の石碑は、題目塔といい、日蓮宗のお題目「南無妙法蓮華経」を独特な書体(ヒゲ題目)で彫ったものです。かつては山麓の大鳥居の近くにあったといいます。
写真では見えませんが、本体の左右や基礎に銘があり、11人の戒名と文化4年(1807)の造立であることが刻まれています。往時の七面堂の繁栄をしのばせる遺物の一つです。
この周辺には、このような題目塔が多くあります。また古道も残ります。秋の散歩にどうぞ。
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