富山町石工 伝右衛門の龍

龍の彫り物は、岩瀬御蔵町の地蔵堂の例を紹介させていただいたところですが、伝右衛門の宝篋印塔にもあります。塔の周りを回っても見当たりませんが、基壇の上、基礎が四つ足になった内側の暗いところを覗いてみてください。円盤形の支え石があり、その側面に龍の彫り物が見えます。ライトを当てるとよく見えますよ。

それを横に延ばした展開図をみると、天に祥雲(しょううん、めでたい雲)、地に波があり、龍はうねる波間をぬってまっすぐ横に進む姿で描かれます。

小さな石に丁寧に彫っており、基礎の唐獅子牡丹の彫り物とともに、技量の高さに感心ひとしきりでした。

富山石文化研究所ブログ

富山の石文化について、最新情報や自分目線の解説を紹介します。 詳細はこちらへどうぞ   公式ホームページ http://tscl.jp/  YouTube  https://www.youtube.com/channel/UCCAxn9KGaCoF5RqXlqlD2nw

0コメント

  • 1000 / 1000