富山町石工 伝右衛門の龍
龍の彫り物は、岩瀬御蔵町の地蔵堂の例を紹介させていただいたところですが、伝右衛門の宝篋印塔にもあります。塔の周りを回っても見当たりませんが、基壇の上、基礎が四つ足になった内側の暗いところを覗いてみてください。円盤形の支え石があり、その側面に龍の彫り物が見えます。ライトを当てるとよく見えますよ。
それを横に延ばした展開図をみると、天に祥雲(しょううん、めでたい雲)、地に波があり、龍はうねる波間をぬってまっすぐ横に進む姿で描かれます。
小さな石に丁寧に彫っており、基礎の唐獅子牡丹の彫り物とともに、技量の高さに感心ひとしきりでした。
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