富山市石工 桑原亀太郎
富山城下町にいた石工は、江戸中期から名前を残し始めました。石工ごとに作り方に特徴があるので、石工銘がなくてもどの石工の作か、あるいは年代がわかるものが多くあります。
富山市総曲輪に店(石亀)を構え、明治から昭和初期に活躍した石工に、桑原亀太郎(雅号:亀山)がいます。
いちばん見つけやすいのは、「山王さん」で知られる富山市山王町の日枝神社の狛犬です。
大正4年(1915)のもので、この顔姿が亀太郎の狛犬代表作です。大きな口が特徴です。
若い明治期の狛犬はだいぶ様相が違います。どの石工もそうですが、作風はだんだん変わっていきます。
今、亀太郎の総作品目録(アンソロジー、カタログ・レゾネ)を製作中です。
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