立山町池田城にて⑵

池田城に戻ります。

池田城の山城としての中心構造は、南北を大きな竪堀によって遮断し、主に平野部を見通す側に多くの曲輪があります。

北側の竪堀を通過すると、道はわずかに屈曲し、両側を掘り込んだ堀切状の通路となる。

この通路の入口には、東側斜面に5,6石以上の石があります。この石は凝灰岩で、池田城のある城山はほぼこの石でできています。以前紹介した山麓にある石切場(近代)と同じ石です。

中央の一番大きな石は縦約1.2m、横約1.5mで、大きな平面が露出しています。それ以外はその半分以下ですが、2段になっているところもあり、「石垣」(厳密には石積)といえそうです。大きな石は見せ石ですね。反対側はよく見ていません。

ここが実質的な大手となる部分といえそうです。

黄色点線が通路、白色点線が石の輪郭です

富山石文化研究所ブログ

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