生きた信仰

芦峅寺の布橋六地蔵磨崖仏は、地元では「イボとり地蔵」と呼ばれています。

そうじしていたら、地元の高齢者の女性が来られました。

女性「そうじしとられるがに気の毒やけど、わし、イボとるがに来たんだけど、いいけ」

私「どうぞ、でも今水ちょっと汚れてますよ」

女性「なーん、かまわんちゃ。水つけるが見られたらあかんがになっとるんで、30秒ほどあっち向いとってもろとってもいいけ?」

私「大丈夫ですよ、ゆっくりどうぞ」

女性「気の毒やけけど、ならお願いすっちゃ。」

1分ほど・・・

女性「ありがと、終わったちゃ。前いっぺん来たがやけど、なーんなおらんがで、今日気候もいいかったもんで、休み休みまた来たがやちゃ。邪魔してわるかったね」

私「直ればいいですね」

女性「ならね」

女性は満足して帰っていかれました。

信仰は生きています。

富山石文化研究所ブログ

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