佐藤助九郎寄進の燈籠~最高級の金屋石

先日、石仏研究の第一人者 砺波の尾田武雄先生のご案内で、富山のデベロッパー佐藤工業の創始者である佐藤助九郎氏の地元 砺波市柳瀬の比賣神社へ行ってまいりました。

目的は別にあったのですが、当神社の鳥居前にどんと据えられた石燈籠に案内されました。

深い緑色の異形の燈籠で、竿には「常灯」(常夜灯のこと)とあり、明治44年佐藤氏ら寄進の旨が刻まれています。

この燈籠の石は、富山のブランド石で、金沢城辰巳用水の導管に使われたことで有名な庄川町産の「金屋石」なのですが、その中でも「あおねずみ」と通称される最高級の石だそうです。

茶色いシミのある導管用の切石(坑道掘り)とは異なり、緑色の大粒の石がギュッとつまった硬い凝灰岩です。使われた例は少なく、高級品だったといわれるのもうなづけます。

柳瀬比賣神社の常夜灯と尾田武雄先生

富山石文化研究所ブログ

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