田中仲太郎の燈籠

前回紹介した富山市石工田中仲太郎は、桑原亀太郎に次ぐ名石工でした。

まだ全作品の集成は終えていませんが、70作くらいをこれまで確認しています。

「怪異」のあった狛犬のように、狛犬をたくさん作っており、狛犬が得意だったことが判りますが、このほか仲太郎を特徴づけるものに、燈籠があります。

四角形燈籠が多いのですが、笠の隅の蕨手(わらびて 渦巻様の飾り)や四角く長い竿が、仲太郎独特の様式といえます。

石工は皆、定型や前襲にとらわれず、一味違った自分の流儀というものを持っていたのですね。

田中仲太郎の独特な燈籠

富山石文化研究所ブログ

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