石はどこから?⑮ 井波山 その5

今、金屋石は、砺波のシンボル、ブランド石として注目されています。

一方、井波石の存在を知る人は、きわめて少ない状況です。

しかし井波石は、金屋石より70年以上古く、金屋石が導水管として大規模に開発されるまで、金屋石に先立つ砺波のブランド石でした。

古文書もたくさん残っており、特に丁場割図は他にない貴重な史料です。石工の名前も多く知られ、丁場が誰に引き継がれていったかもわかる、第一級の内容です。

金屋石とされている石の中にも井波石が含まれています。井波石がどれほど砺波地域に存在しているか、まだ十分な調査は行われていません。

金屋石以前に、井波石工を支えたブランド石「井波石」を、ぜひ【砺波・南砺】地域の宝に加えてほしいと切に思う次第です。


富山石文化研究所ブログ

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