石はどこから?③ 常願寺川 その2

常願寺川からとれる軟らかい安山岩のうち、立山天狗山溶岩(考古学では立山天狗山石)には、黒いツブツブ(角閃石)がかなり目立ち、完成品を眺めると仏像のお顔の造形より先に、ツブツブに目が行ってしまい、せっかくの美しいお顔はなかなか鑑賞できない感じになってしまいます。それでもこの石は好まれたようで、造形のしやすさが優先したのでしょうか?

また安山岩には青灰色の石と淡赤色の石があり、淡赤色のほうが柔らかいようです。この色の違いを意識して組み合わせた石仏もあります。

黒い粒(角閃石)が目立ち、せっかくの優美な仏様のお顔が・・・

石の色を意識した対称形の三尊仏(立山町芦峅寺)

富山石文化研究所ブログ

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