立山山麓の近世石造物【甚蔵】その5

常願寺川石工は祥雲・波など吉祥文(きっしょうもん めでたい文様)を彫ることが特徴といえます。

吉祥文のうち、龍文を彫った石工は少ないのですが、これは細かい文様なので、かなりの力量が必要なのでしょう。この一人が甚蔵でした。

最初の作品は、閻魔堂前にある大型の石仏台座で、弘化2年(1845)の銘があります。

台座の中ほどに、振り返った龍の浮彫があります。

龍の表現は多様で、同じ意匠はありません。概ね簡略なものが多いようです。

甚蔵の彫った龍文 芦峅寺閻魔堂前の石仏台座(弘化2年)

富山石文化研究所ブログ

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