常願寺川石工の村【宮路村】
宮路村は、常願寺川右岸の扇頂部にあります。岩峅寺雄山神社前立社壇の南東に隣接してある村です。
この村には、金山弥右衛門という石工がいました。天保14年から明治期にかけて活躍しました。初期の在銘品は、馬瀬口村中川甚右衛門との共作で、以後甚右衛門に似た石仏・宝篋印塔を製作しているので、甚右衛門の弟子もしくは工房で修業したとみられます。
工房は村の南端にあったようで、近くにある墓石には明治45年の忌日が刻まれています。
岩峅寺から宮路周辺には墓石もたくさんあり、もっと石工がいたと思われますが、記録や刻銘品はありません。
常願寺川と宮路村(中央)。中央上のカーブした森は雄山神社・岩峅寺
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