小糸の不動滝 その3

小糸集落から不動滝に向かう山道は、片側が山道に似つかわしくない立派な石垣が積まれていました。集落の方に聞くと、山道は旧神岡軌道の廃線跡とのこと。大正12年(1923)から開通した、猪谷と岐阜県神岡を結ぶ鉄道(馬車が引いていた)だそうです。

集落から北東へ山際を進んだ軌道は、不動滝のある谷を越えて直角に曲がります。この曲がったところには広い敷地があり、かつて何らかの施設があったとみられますが、その後は相撲場となり、多くの方が参集して賑わったといます。

谷川を越えるところは、現在用水路が通っていますが、川の両岸には高さ1.5m以上の立派な橋台石垣があります。短い長さですが、軌道が谷川を越えるためしっかりとした架橋があったことがわかります。

橋の北側には高さ3mほどの立派な石垣が残っています。

【おまけ】ずっと先からカモシカが一行のようすを覗いていました。

写真は橋台石垣。黄色点線部分はまっすぐに積まれた石垣隅角

不動滝より北にある神岡軌道時代の石垣

おまけ:気がつけば、天然記念物カモシカに覗かれていました

富山石文化研究所ブログ

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