めでたい文様 その3

珍しい吉祥文には、「唐獅子牡丹」の彫り物があります。

この文様は富山町石工伝右衛門勝行が唯一のようです。砺波市芹谷の千光寺様の天明6年(1786)の宝篋印塔(ほうきょういんとう)にあります。

獅子は躍動感があり、ボタンは優美で立体的です。自分でも「大石工」というだけあり、その表現技術は卓越しています。

獅子は百獣の王、牡丹は百花の王で、勇猛と富貴の象徴とされています。また、獅子が嫌う害虫を牡丹の夜露が浄化するという関係があるとも言われます。

また獅子狛犬一対は、富山町石工見上兵右衛門のものがあります。

富山市上熊野浄蓮寺様の燈籠一対にそれぞれ一体ずつ彫られています。

伝右衛門とは趣が異なりますが、素晴らしい描写です。


さて、今回からコメントをお受けすることといたしました。

以前いやな思いをしたことがあったので、迷っていたのですが、皆様のご質問やご意見を参考にさせていただこうと、考え直しました。

どうぞよろしくお願いいたします。

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