芦峅寺庚申塚の六地蔵 その2

(その1からつづく)

その六地蔵の刻銘の「空潜」さんを見つけました。

加賀藩による『寺社由緒書上』の、金沢市八坂安楽寺という浄土宗寺院のご住職の名前に「空潜」さんがありました。場所は、兼六園南側の小立野寺院群(寺町)で、今も同じ場所にお寺はあります(東兼六町11-1)。

この由緒は江戸時代貞享2年(1685)に書かれたもので、提出したご住職が空潜さんです。

ちょうど同じころ、芦峅寺閻魔堂下の明念坂にも六地蔵が奉納されています。これは芦峅寺の宿坊のご住職が奉納されたものです。これらの六地蔵は、庚申塚の六地蔵と同じ像形です。

これらのことから、庚申塚の六地蔵も貞享2年前後に奉納されたものと考えられます。





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