大観峰の石仏

立山町大観峰の石仏について尋ねられました。

以前探訪したことがあり、気になっていました。

台座とご本体が合わないのではないかとのこと。

古い写真を引っ張り出して見直しました。

ご本体は、どうも虚空蔵菩薩様のようです。右手に剣、左手に宝珠を持っておられます。

台座は横においてありました。それには「六十番」。

四国八十八ヶケ寺のうち六十番札所は伊予国福智院で、ご本尊は大日如来。虚空蔵菩薩ではないので、一緒に持ってこられたが、もともとの組み合わせではなかったものですね。

虚空蔵菩薩を本尊とする札所は、12番・21番・24番の3所なので、そのどれかのご本尊です。

克明はありませんが、作者は、常願寺川石工馬瀬口村中川甚右衛門です。

江戸後期、文化文政ころのものです。、

四国八十八ヶケ寺ご本尊は、すぐ近くの上市町大岩日石寺にもあります。

ここから持ってきた?

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