矢穴をとりのぞく

さて、石垣の矢穴の話に戻ります。

矢穴は、四角い石垣石の2,3面に残っています。(写真の赤丸)


ふつうは、そのままで石垣石として使うのですが、中には矢穴のところを加工するケースもあります。

前に紹介した鏡石では、矢穴を取り除いて見えなくしたいるところもありました。

普通の石でも、積んでいる時に、でっぱりが邪魔になるときは、取り除かれる運命にあるのです。

この写真は、赤い線で囲んだところが矢穴のあと。その端っこを、いきおい良く叩いて、幅30cmほどの貝殻状の破片を除去しました。

これは、大きな金づち(ゲンノウ)を使っての作業ですが、おそらく一発で決めたのだと思われます。石工さんはきっと気持ちが良かったことでしょう。

「ファイト!一発‼」

当時英語は・・・ないですね。

富山石文化研究所ブログ

富山の石文化について、最新情報や自分目線の解説を紹介します。 詳細はこちらへどうぞ   公式ホームページ http://tscl.jp/  YouTube  https://www.youtube.com/channel/UCCAxn9KGaCoF5RqXlqlD2nw

0コメント

  • 1000 / 1000