矢穴をとりのぞく
さて、石垣の矢穴の話に戻ります。
矢穴は、四角い石垣石の2,3面に残っています。(写真の赤丸)
ふつうは、そのままで石垣石として使うのですが、中には矢穴のところを加工するケースもあります。
前に紹介した鏡石では、矢穴を取り除いて見えなくしたいるところもありました。
普通の石でも、積んでいる時に、でっぱりが邪魔になるときは、取り除かれる運命にあるのです。
この写真は、赤い線で囲んだところが矢穴のあと。その端っこを、いきおい良く叩いて、幅30cmほどの貝殻状の破片を除去しました。
これは、大きな金づち(ゲンノウ)を使っての作業ですが、おそらく一発で決めたのだと思われます。石工さんはきっと気持ちが良かったことでしょう。
「ファイト!一発‼」
当時英語は・・・ないですね。
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