富山城鏡石のノミ加工

石ノミ加工に、ハツリと筋ノミの二通りがあることを以前紹介しました。

富山城の解体した鏡石には、二通りの加工がともに見られます。

ハツリは主に、石の左上のところ。少し盛り上がった部分を除去したと思われます。そこから左端部分を下に。これは矢穴を取り除くためと思われます。

そして筋ノミは石の右下のところ。面白いのは、その右側の積石にも筋ノミがみられること。これは、その範囲をいっぺんに連続して加工したもので、石積みが終わってから行った作業です。富山藩になってからかもしれません。

鏡石 左上のハツリ


鏡石右下の筋ノミ。横の意思にも及んでいる

富山石文化研究所ブログ

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