石ノミの技法~筋ノミ
石ノミによるハツリ。
これを一定方向に連続して行うと、ノミ先の跡が1本のスジのように残ります。
これをハツリとは別に、「筋ノミ(すじのみ)」と呼びます。
これは割と広い面積を整形するのに有効ですが、ノミ跡が目立つということになります。
しかし、この筋ノミを何本も並行して行うと、まるで五月雨のような美しい文様になります。
富山城では、一つの鏡石とその周辺にとても目立つ筋ノミを見ることができます。
上の写真のアップです。
3つの石にまたがって上下方向の筋ノミが見えることから、3石は同時に筋ノミが行われたと推定されます。
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