石ノミ

金沢城などで石工道具の研究もされていることは知っていたのですが、富山城石垣修理のとき、初めて生の石工道具というものを目にしました。

石ノミは、石の表面をなだらかに仕上げる道具で、金づちで叩いて、その勢いで小さな破片を飛ばして整えていくものです。

全部が鉄・鋼鉄なので、予想以上にずっしりと重さがあります。

加えて金づちも重く、はじめて真似事をしたときは、3回ほど叩くと、腕にビンビン響いてとても持っていられるものではない。

ましてや、ノミ先が安定せずすべってしまい、とても石の破片を飛ばす(斫る:はつる という)ことはできませんでした。


熟練石工は、この作業を一日中続けることもあるといいます。

時間があるとき石ノミを1本いただいて練習しましたが、とうとうコツはつかめませんでした。おいて行かれたもの、破損したものももらい、今も大事に保管しています。

職人はスゴイ‼ のです。

石ノミと金づち(ゲンノウ)

石ノミのいろいろ

刃先はよれよれになるが、毎日磨いて使う。

頭も割れる。はみ出た部分を毎回削り落とす

富山石文化研究所ブログ

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