石はどこから?⑫ 井波山 その2

井波山石切場は、山の斜面を掘り込んだ露天堀(ろてんぼり)の石切場です。江戸時代には「石山」・「石切山」とも呼ばれました。

大きさは南北150m、東西60mの広さで、中央で南北に分けられます。

写真に示したA地区は、北側半分で、かなり深く掘られた竪坑が、最近の林道や砂防工事の土で埋められています。

南側のB地区は、江戸時代頃の姿を残しています。細長く仕切られ、いわゆる「丁場割(ちょうばわり)」がなされています。

12箇所に分けられ、丁場境には運び出すための通路があります。「丸山」と「小場」の種類があり、丸山が条件の良い丁場だったようです。丁場は譲渡されたり、境界をめぐって諍いもあったようです。

この丁場は、井波町石工とその周辺の村の石工たちが共同で使っていました。

江戸時代の姿を残すB地区。上下に道路が複数見える。

富山石文化研究所ブログ

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