芦峅寺の礎石
芦峅寺の布橋を渡った先には、立山博物館遥望館があります。その横に、土盛の方形壇があり、かつてあった姥堂跡と言われています。
ここからさらに上流側の芝生広場の園路に沿って、四角い板石が9つ、まばらに置いてあります。
これは建物の礎石(そせき 建物の柱を受ける土台の石、基礎の石)です。すべて方形に加工され、中央に四角い穴「ホゾ穴」が開いています。ここに柱の底に造り出した突起(ホゾ)を差し込んで固定します。
柱は直径30㎝(1尺)の円柱に復元されます。地面に沿って柱をつないだ地覆(じふく)がつく柱もあります。
礎石の一つには「明治十年九月再建築/周旋方 佐伯左内/シタカ新右衛門」の刻銘があります。
これらの礎石に建っていた建物は、楼門もしくは堂塔と推定されます。礎石には明治10年再建したとあり、姥堂の礎石とする見方が有力かもしれません。
地覆2本のある礎石
明治10年「再建」の刻銘のある礎石
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