立山山麓の近世石造物【甚蔵】その7

芦峅寺の西端、駐在所と旧立山小学校の間に、庚申塚があります。

小高い丘の中央には、青面金剛を彫った大型の庚申像があり、右手(西側)の六地蔵の中央に舟形石仏が1体あります。

主尊は、智拳印(ちけんいん)を結ぶ大日如来様です。光背に「大阿遮梨/龍淵法印」とあり、龍淵上人の供養のための石仏思われます。大日如来様のお顔は、北野甚蔵石工の特徴と一致します。

六角形の台座には寄進した人の戒名が複数彫られています。元はどこにあったのでしょう?

芦峅寺庚申塚の龍淵上人供養石仏 甚蔵作

富山石文化研究所ブログ

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