立山山麓の近世石造物【不思議な石仏?】

芦峅寺閻魔堂から明念坂を下ったところに、石仏のような石が立っています。

一見先のとがった舟形石仏かと思われましたが、正面は写真のように、でこぼこした状態です。

これから仏様の像を彫るには、中央をちょっと削りすぎ。

彫ってあった石仏あるいは墓石を壊した(削り取った)にしては、少しの痕跡もない。

製作を失敗して粗削り段階で放棄された石仏未成品としておくのがよさそうですが、みなさんはどう考えますか?

なお、石は灰色の安山岩で、常願寺川や布橋の下を流れるウバ谷川で拾える玉石を加工したものです。

花を手向けてあるので、地元では仏様として扱っておられるようです。

富山石文化研究所ブログ

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