ネフライトの話 その1

前にヒスイの話を書きました。

日本産ヒスイ(ヒスイ輝石)は、結晶が緻密で重く、硬度は6.5~7、比重は3.2~3.3です。

ヒスイ海岸などに行って、ヒスイともっともよく間違える石、それがネフライトという緑色が主体の石です。岩石学ではカルシウム角閃石といいます。

ネフライトの硬度は5~6、比重は2.9~3.1なので、ヒスイとは色・重さなどが違っています。

深緑がきれいなので、波打ち際ではついつい目に入ります。

この石は、別名「軟玉」といい、中国で広く流通する装飾品はこの軟玉が多いのです。


さて、このネフライトはヒスイのある岩脈の近くにあるので、ヒスイ海岸にもたくさんあります。先に紹介した黒部川にも、このネフライトは存在するようです(ヒスイはあるかどうかまだ未解決ですが)。

それからもう一か所、飛騨高山の丹生川です。ここからは岩石が神通川へ流れ出てきますので、神通川原で採集できます。私はまだきれいなものを拾っていませんが・・・

(続く)

新潟県糸魚川市市振海岸のネフライト(軟玉)

富山石文化研究所ブログ

富山の石文化について、最新情報や自分目線の解説を紹介します。 詳細はこちらへどうぞ   公式ホームページ http://tscl.jp/  YouTube  https://www.youtube.com/channel/UCCAxn9KGaCoF5RqXlqlD2nw

0コメント

  • 1000 / 1000