飛騨に進出した越中富山石工 その3
さて、3回前にご紹介した平瀬石工のほか、神岡町東茂住には、富山石工の石造物が多数あります。
平瀬石工の燈籠のある神明神社には、明治33年(1900)の石碑に「石工 田近」、旧神明神社跡の明治40年戦没慰霊碑に「石工 田近勝之助」とあり、両者は同一石工です。田近石工は馬瀬口村に工房をもつ常願寺川石工です。
神明神社の大正11年(1922)狛犬は、「富山市石工 楠野森次郎」とあります。
神明神社の大正12年鳥居は、銘はありませんが西日本産花崗岩で、富山市石工田中仲太郎の鳥居とよく似ています。
このように、なぜか東茂住には富山の石工が4人も関わっています。富山と深い縁があるのでしょうか。
東茂住神明神社横の顕彰碑 明治33年石工田近
東茂住急神明神社跡の戦役記念碑 明治40年石工田近勝之助
東茂住神明神社の狛犬 大正11年 石工楠野森次郎
東茂住のドローン動画をご覧ください。 https://youtu.be/K0NNYCRAVtY
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