常願寺川石工の村【上滝町】

上滝町は、常願寺川左岸扇頂部にあり、対岸には岩峅寺雄山神社が鎮座します。

ここには上滝不動摩崖仏(富山市指定)があり、大岩日石寺の大岩不動摩崖仏(国重文)と同じ平安後期との説もあります。

上滝町は常願寺川にもっとも近く、高台のためはん濫の危険は少ない立地でしたが、それほど多くの石工はいなかったようです。

安政6年「新川郡諸商売調理帳」に「善五郎」の掲載がありますが、石造物は見つかっていません。

幕末の慶応4年富山町鹿嶋神社の燈籠に、「坂下与助」が見えます。明治には小泉町知足寺に笠付円盤形石仏があります。

近代には、大正期に「中村辰五郎」、昭和初期に「松井政二」の石造物刻銘があります。

上滝町を東から。

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