庚申様の話 その2

青面金剛明王(しょうめんこんごうみょうおう)様が踏みつけている邪鬼(じゃき)は、悪・仏敵の象徴であり、仏法を犯す邪神(じゃしん)です。四天王に踏まれる邪鬼が特に有名ですが、この石仏の邪鬼は、鬼らしくありませんね。

角がなく、タテガミのような流れ毛をしており、顎の下に腕を置いています。

そして、右の鬼は口を閉じ、左の鬼は口を開けています。

まるで阿吽(あうん)の獅子(しし)・狛犬(こまいぬ)にそっくりです。

獅子・狛犬は神域を守る霊獣ですので、それを踏みつけるとは、大胆不敵すぎます。

苦悶の表情ではなく、丸目のカワイイお姿なので、それに「乗っている」とでも解釈しましょうかね。

富山石文化研究所ブログ

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