飛騨北部の富山石工
しばらく間が空きました。
秋も深まりつつあるこのごろ、飛騨神岡の山之村に行ってきました。
以前『斐太紀』に、飛騨北部に進出した富山石工について報告したことがあります。
その後、北陸石仏の会・平井一雄先生より和佐府に常願寺川石工大浦辰次郎が製作したと伝える鳥居があるという情報をいただきました。
今回しっかりと調べたところ、鳥居手前の旗竿立に「上滝町 大浦辰文謹刻」とあるのを見つけました。富山県内ではこれまで「辰文」の石工銘は見つかっていません。
「辰」が共通しているので親子とみられますが、辰次郎は中滝村でした。
鳥居には銘はありませんが、昭和9年作で、西日本産花崗岩製です。
そっくりな鳥居は、山之村窯のある瀬戸の神社にもありました。
山之村には富山から多くの物資などが入っていたのでしょうか。
和佐府神明神社の鳥居と旗竿立の刻銘
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