石目を見る 3

石目の続きです。


石垣角の算木積で用いる、長方体の「角石」は、きれいな平面が命です。

面の凹凸を、ノミできれいに斫っているというのもありますが、もともと石割のときにきれいに割れるように、石目方向であっても矢穴の間隔を狭くし、矢数を多くするようです。

確実に深くまできれいな面を確保するための工夫ですね。


解体した鏡石は、大きいからなおさらですが、大きめの矢穴を、密にしています。

一昼夜以上、もしかしたら数日かけてじわじわ割ったのでしょうか。カーブに割った技術は素晴らしいの一言に尽きます。

安山岩にもやはり石目があるようで、花崗岩同様石目を意識した石割が行われています。

鏡石の密な矢穴列

富山石文化研究所ブログ

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