飛騨の中世 最新刊

飛騨市神岡町の都竹清隆様から、『飛騨の中世』第12号を頂戴しました。

都竹様のことは、本ブログ2020/10/31の「飛騨探訪 その3」で紹介させていただいています。

今号は、最後の編集誌として、力の入った誌面となったと思います。

今号には「菱屋川上私論Ⅲ 宗貞は佐々成政高原郷進攻とザレ越えに関わったかー」という渾身の論文を掲載されました。内容は門外漢のためわかりませんが、越中の覇者佐々成政を飛騨から見た評価を述べられており、富山と飛騨の研究者は、今後情報交流を密にしていかなければならないと、ひしひしと感じました。

同号の住修様の「飛騨国と越中国の国境-金森氏と前田氏の藩境の鉱山事情ー」も深く研究された論文です。私はかつて富山城の木材が飛騨神岡の横山から調達されたことに触れ、加賀藩を越えての調達が、友好関係から一時的に行われたと解釈していましたが、鉱山開発でも同様な状況があり、もっと根が深いものなのだと、再考しなければならないと恐れ入った次第です。

飛騨のかたがたの熱量を感じる素晴らしい研究書です。

富山石文化研究所ブログ

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