石はどこから?⑥ 早月川
早月川は、滑川市・上市町の境を流れる一級河川です。源流は立山連峰の剣岳付近です。
県内でもっとも勾配の急な河川です。
山中からは、早月川花崗岩(考古学では早月川石)や、大熊山花崗閃緑岩(せんりょくがん)が多く流出しています。
これらの花崗岩類は、大きな結晶が特徴で、白い色のものが多いことから、川原の色は白っぽく見えるのです。
ここから産出した数メートルの大きさの花崗岩が、慶長10年前田利長が築城した富山城石垣に使われました。慶長14年に移った高岡城でも引き続き石垣石材として使われました。
利長はとても気に入ったのですね。
早月川上流の川原のようす。奥は剣岳。
富山城石垣修理用に準備された早月川花崗岩の巨石
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